東京の穴場 2

一九一〇年第四回文展に出品された「墓守」は、谷中天王寺の東屋という墓守の翁の風采、容貌に憧れた朝倉文夫が、モデルにして願いを果たしたという作品である。

日本人離れのした風貌の翁の銅像である。
この墓守も堂々とした銅像だが、五メートルもある銅像は、いったいどんなふうにして制作するのだろう。

その仕掛けは床下にある。床板を一枚めくってみると、地下七・三メートルに電動の制作台が置かれていて、スイッチ一つで台が上下し、自由自在に制作できる。
台のほうが動いてくれるというわけである。

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