東京のデートスポット 2
三十二歳で黒田と共に東京美術学校の教授となる。
美校では「芸用解剖学」と「考古学」を受持った。
まじめで几帳面な彼は講義のための周到な準備に大半の時間を費やした。
彼は画家より教育者の方向に進んだ。だから久米の残した作品は比較的少ない。
久米美術館はJR目黒駅西口前にある。八階建ての久米ビルの最上階である。
静かに落ち着いた雰囲気の館内には、佐賀藩士で東京帝国大学の教授だった父、久米邦武の『米欧回覧実記』や、著書、原稿、写真資料、蔵書なども保管され、展示されている。
これは明治期における海外交流の文化史的な資料として貴重な所蔵品である。