東京のデートスポット 3
館内に入って目に付くのは、一八九五年に描かれた「秋景」と一八八九年にパリで描かれた「裸婦立像」である。
この裸婦像は黒田の「湖畔」と色彩が似ている。
まるで黒田が描いたのではないかと思うほどである。
師のラファエル・コランの作品も「白衣の女」ほか四点を所蔵し、展示している。
久米は三十八歳目黒駅前久米ビルの最上階が美術館で東京高等商業学校(現・一橋大学)の教授を兼任したり、五十代では東京外国語学校や日本大学の講師を嘱託された。
結局、画家としてよりも一級の美術教育学者であった。