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2011年02月 アーカイブ

東京湾の埋め立てはどこまで可能か 3

東京湾の環境を守る立場から考えてみます。


東京湾は今でも埋め立てで水面がだんだんと少なくなってきています。


水量にも限度があります。


そこにいろいろな汚い水が流れ込んでいます。


東京都市圏の2千万人が使った水が流れ込んでいます。


そういう汚い水は、広い水面の上で波立つ大量の水や、海辺の砂や日差しといった自然の力によってきれいにされます。


これは川や海の自浄作用と呼ばれています。


しかし東京湾の水面が埋め立てによって少なくなると、この自浄作用が弱まってきます。


そういう点を厳しく指摘する、自然環境を守る立場の人達がいます。


自然の力が弱まるという点でもう一つの議論があります。


東京湾を埋め立てると、湾からの海風が内陸部に到達する力が弱まってきます。


海風は海の冷たい温度を東京の内陸部に持ち込んでくれます。


それによって内陸部の気温が下げられます。


そういう点では水面が広い湾や湖に面している都市ほど、夏のむさくるしい暑さを海風が拡散してくれます。


東京湾の埋め立てはどこまで可能か 4

東京湾の水面rが少なくなり、湾.に面している市街地の水際線の長さが短くなればなるほど、都市が吐き出す熱を冷やしてくれる海風がなくなってしまいます。


したがって東京はますます熱を抱かえ込んで、暑い場所になってしまうのではないかという主張もきかれます。


さらに、東京湾が埋め立てられてゆくと、川の水勾配が緩くなり、洪水のときに水はけが悪くなるという問題があります。


東京湾に川の水が到達すると、そこで水域は横に広く広がって水はけが非常に良くなるのです。


川が河口で急に広がることで水勾配がしっかりととれていました。


ところが河口部の両側が埋め立てられていくと、前方の海域であρたところが細くなり、川に変わっていきます。


川がその分東京湾の方に延びてしまうことになります。


たとえば東京湾が完全に埋められたとしましょう。


隅田川や荒川が、埋められた東京湾の一番先まで延びるわけですから、川が長くなるのです。


川が長くなるということは水の勾配が緩やかになることを意味します。


水勾配が緩やかになるために、台風による大出水のときには川の水位がこれまでよりも上昇するのです。


この水位の上昇は内陸部の支川の水はけを悪くして、奥地の低地に水害をひきおこす危険性が生れてきます。

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